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初心者のためのSPIRIT入門編 |
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初心者のためのSPIRIT入門編 香港映画、カンフー映画初心者の方のための映画SPIRITの解説です。 こちらが物足りないって方は、SPIRIT映画解説マニア編をどうぞ。 主演俳優 ジェット・リーのプロフィール ジェット・リー公式サイト 李連杰(Li Lian Jie/Jet Li) リー・リンチェイ/ジェット・リー 1963年4月26日北京に生まれる。香港でも、台湾でもありません。中国大陸出身です。 8歳から武術を学び、3年後の11歳で中国全国武術大会で優勝。5年間チャンピオンとして君臨。 あの広大な中国大陸の、世界第一位の人口を抱える中国全土でチャンピオンとして5年です。 ジェットの武術レベルの高さ、才能をこれだけで十分感じていただけるかと思います。 17歳で引退してスクリーンデビュー。映画「少林寺」で主演を演じ、大ヒット。少林寺は当時、日本でもブームになりましたよねぇ。当時、男子はみんな夢中になったものでした。 その後、順調な時ばかりではいらっしゃらなかったようですが、ヒットシリーズ(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ、略してワンチャイシリーズなど)にも恵まれ、香港を中心に多数の映画に主演。 そんなジェットに転機が訪れたのは、1998年。「リーサル・ウェポン4」でハリウッドデビュー。この映画での悪役の演技が高い評価を受け、ハリウッドでも次々に映画に主演。ハリウッドスター、ジェット・リーの地位を確立。 その後は、アジアの俳優としては異例の主演作品の多さで、世界のジェット・リーとなられたわけです。 カンフーアクションの魅力 少林寺で少年たちをカンフーの虜にしたジェットのカンフーアクション。 実力に裏づけされたキレ、スピード、美しさ、力強さ。 そして、スクリーンでカンフーを舞うジェットは、普段のcuteなお顔立ちからは想像できないほど、神々しい。 うっとりするほど、いい男に見えてくるから不思議です(笑) 信じられないと思っている方は一度騙されたと思って、皇帝と呼ばれるジェットのカンフーをご覧いただきたいと思います。 一度、本物のカンフーアクションに魅了されると、CGやら火薬やらに溢れるハリウッドアクションが物足りなく見えてくるのです。 人間の動きほど美しいものはなく、その魅力を十分理解し、追求してきたプロたちのつくるものは、私たちがオリンピックでトップアスリートたちの闘いに夢中になるのと同じように、銀幕上で私たちを熱狂させるのです。 SPIRITのカンフー SPIRITのカンフースタイルは、辮髪(おでこから頭頂部までそり上げ、長く伸ばした後ろ髪を編みこんだスタイル)でクラシックな正統派だと思っていると、いきなり異種格闘技系で楽しませてくれます。 様々な道具で立ち向かってくる西洋人たちに、カンフーの武具やテクニックを鮮やかに操り、ジェット演じる霍元甲フォ・ユァンジアが、コミカルにテンポよく立ち回る。身長2メートル超え、筋肉ムキムキでハデハデパンツはいたネイサン・ジョーンズを、決して大柄ではない東洋人のジェットが振り回して、倒してしまう。かなーり快感。 そんな変りダネカンフーを楽しみつつ、カンフー映画のプロたちが繰り広げる本格派カンフーアクションがたっぷり楽しめるのが、なんといってもSPIRITの魅力。 霍元甲フォ・ユァンジアの時代の天津に暮らす中国人は、どいつもこいつも一年中闘っていたのかとも思えるほど(笑)次から次へと腕自慢たちによる命がけの対決が街の円形リングで展開。 ジェット演じる霍元甲フォ・ユァンジア「暴れん坊時代」では、ジェットがこれでもかーっていうくらい強い。絶えることがない大勢の挑戦者たちに向かって、「ええい、面倒だ、まとめてかかってこんかい!」とキメ台詞を決めて、円形リングでばったばったと挑戦者たちを倒してゆくジェットは、往年の勝新”座頭一”のように爽快。 高くて狭くて手すりも無い、危険極まりない櫓の上でのドキドキのタイマンやら、親友の大料亭を、二人っきりで一夜にして崩壊させるほどの”破壊王霍元甲”壮絶バトルやら、霍元甲フォ・ユァンジア暴れん坊時代のカンフーアクションは息つく暇がありません。 泣かせるSPIRIT 変りダネカンフーアクションから、本格的カンフーアクションでお腹いっぱい状態のところから、いきなり物語は動から静へ。 お山の大将「暴れん坊霍元甲フォ・ユァンジア」を、真逆さまに谷底へと突き落とす不幸が一夜にして訪れます。 なにもかも失い、呆然自失で天津を後にする霍元甲。たどり着いた農村で、純粋で心優しい農民たちに命を助けられる。死の底を彷徨う霍元甲フォ・ユァンジアを献身的に看病するのは、幼い頃から盲目の娘ユエツー。 幼い頃、盲目であることに絶望を感じていたことを語るユエツーに、絶望のど真ん中にいた霍元甲は心を開いてゆく。大自然の中で、のびのびと生きる子供たち。ゆったりとスローライフをおくり、幸せそうな農民たち。そんな環境の中で、いつしか霍元甲フォ・ユァンジアも捨ててきた故郷と家族に思いをはせる。 すべてを受け入れ、己の中の怒りや悲しみに打克ち、大自然の中でもう一度カンフーを舞う霍元甲フォ・ユァンジアに号泣。ああ、人間って素晴らしい。 仏教徒ジェット・リー 人間的にも武術家としても大きく成長した霍元甲フォ・ユァンジアは、生まれ故郷、家族や友人たちの住む天津に戻ってきます。 そこで目にした天津は、数年前に自分が暴れまくっていた円形リングは市場と化し、西洋人たちが街を我が物顔で歩く、まったく違うところになっていました。 自らが天下一になることだけを考えていたあの頃とは違い、ここで霍元甲が思うのは同胞たちの行く末。 武術を通して悟った、闘いの本当の意味。強さとは、勝つということはどういうことなのか。仏教徒であり、武術を極めた一人の武術家であるジェットが語る言葉は、一つ一つが観客の心を打ちます。 中村獅童演じる日本人武道家とのお茶問答のシーンでは、ジェットがとても良いお顔をされていらっしゃいます。 「お茶の種類は様々で、それぞれに良さがあり、優劣はつけられない」と語るジェット。あるがままに生きることが素晴らしい。決して自ら命を絶つようなことはしてほしくないとの、ジェットの若者に対するメッセージであったのだと感じました。 だから「霍元甲」が聴きたいんだってば 胸がいっぱいでラストを迎えます。星空の下で、ジェット演じる霍元甲が美しいカンフーを舞います。 この流れ、このラストで、あの主題歌はないでしょう(涙) SPIRITを見てくださったなら、この気持ちわかっていただけると思うのです。 この素晴らしいラストで、ジェットのラストカンフーを飾るべく、SPIRITのエンドロールで「霍元甲」という楽曲をセレクトしてほしいのです。 by きゃさりん |
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